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山でスケッチ
2004年夏
 ひとり北アルプスで
 笠ケ岳〜雲の平〜南岳

8月20日

朝、8時に車で家を出発。

八王子から中央道に入ってまもなく、
山靴を忘れたことに気づいて取りに戻る。

ぐったり疲れて家に着き、昼食の後、また出発。

夕方、暗くなる頃、新穂高温泉に到着し、
村営の無料駐車場で車の中に泊る。

8月21日

朝7時半頃、笠新道の登山口を登り始め、
よろよろと、どうにか笠ケ岳のテント場にたどり着く。

小雨がぱらつき、
濃霧で何も見えない笠ケ岳の頂上に登ってみる。

8月22日

強かった風も止んで、快適な稜線歩き。
尾根から急下降し、秩父平に出る。

カールにはたくさんの花が咲き、
遠くには今夜のねぐらになる双六小屋が見える。

山でスケッチ

カールのまん中に座って
三時間もスケッチしてしまう。

山でスケッチ

まわりに咲いているウサギギクや
タテヤマリンドウも描いてみる。

山でスケッチ

目の前に槍ケ岳が姿をあらわし、また雲に隠れてしまう。

山でスケッチ

小ピークをいくつ越えても
双六の小屋はなかなか近づいてくれない。

雲が厚くなり、雨もポツリ、ポツリ…
先を急ごうと思っていたのに
キヌガサソウがたくさん咲いていて、つい描いてしまう。

山でスケッチ

途中、やはり雨となって
テントを張って、中に落ち着いたころには
どしゃぶりの雨になる。

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