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山でスケッチ
2004年夏
 ひとり北アルプスで
 笠ケ岳〜雲の平〜南岳

8月29日

いよいよ最終日、急坂をいっきに下る。
次の台風が近づいているとのことで
雨が降ったり止んだり…誰にも会わない。

槍平の小屋が見えるころ
登山道わきの苔の中で、実をいっぱいつけている
ゴゼンタチバナを描いてみる。

ゴゼンタチバナの実

滝谷の出合で大休止。
冬の槍穂高岳に登って、この避難小屋で
命を救われた人も多いはず…
と思いをめぐらし描いてみる。

滝谷の避難小屋

白出沢出合では、雲に隠れた笠ケ岳の頂上から
錫丈岳に続く稜線がよく見える。

岩登りのあと、あの稜線上でビバークし、
翌朝、下り始めてすぐに落石を受けて骨折。

11時間かけて下ったのはあの沢だろうか、
あれから、もう9年が過ぎたのか…と改めて思う。

あとは林道をひたすら歩いて
新穂高温泉の駐車場に夕方に着く。

流水で冷された無人販売のトマトと
途中でわかさぎ丼をおいしく食べて
夜11時頃、無事に帰宅しました。

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