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2005年夏 ひとり南アルプスで 仙丈岳〜農鳥岳〜北岳 |
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8月27日 朝5時半ころ出発 霧で何も見えない 稜線に出ると 風が吹きあげてくる こんなに寒いとも思わなくて ヤッケも着ないで震えながら 描いたのが、この花… |
トウヤクリンドウとシラネヒゴタイ |
仙丈岳では何も見えない 広い山稜となり 風もよけられ 体も温まってくる 大仙丈岳に着き ひと休み ふと気がつくと まっ青な空が広がっていた |
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上り下りをくり返し 樹林の中にはいる 左後方に甲斐駒ケ岳が 見えてくる |
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急な斜面を下っていると 登山道のまん中に トリカブトが 朝露にぬれて咲いている 描き終えるころには 強い日差しが照りつけてくる |
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いくつものピークを越えて ようやく伊那荒倉岳に着く 三角点の標識が おもしろくて描いてみる 高校一年の夏 女子パーティで歩いた道を 今、ひとりで歩いている ブヨに喰われて 顔を腫らしていた 先輩の姿が 鮮明に思いだされる |
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ようやく野呂川越にたどり着く 仙丈岳で追い越された 若者ひとりの他には 誰にも会わなかった 南アルプスを ひとりで歩くのは初めてで 不安があったけれど 樹木の一本一本が 『よく来たね』と 歓迎してくれていて 気分よく歩けた |
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野呂川越からの下りは急で 台風のあとで倒木も多く とても長く思われた |
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やっとのことで両俣のテント場に着く 京都からのワンゲルのパーティが 楽しそうに食事づくりをしている |
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